第3回セミナー(2017/09/14)

第3回多分野交流学生セミナー


日時:2017/9/14(THU) 19:00-21:00(予定)
場所:PRECIOUS東大前・本郷店 〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目25-13スカイビジョンビル5階

*以下、講演、質疑を含め一人30分強を予定しております。

招待講演:加藤 郁佳(かとう あやか)氏
(東京大学 総合文化研究科広域科学専攻 博士課程1年)

【タイトル】やる気とドーパミンの関係を数理モデルで解き明かす!?

【要旨】

「なんかやる気が出ない…モチベーションが湧かない…」そんな気分になることは誰しもありますよね。

日常的に使っている言葉ですが定義し難いモチベーションを神経科学の枠組みでどう扱われているのか紹介したいと思います。

また、モチベーションに関わると言われているドーパミンの働きについての研究をご紹介します。難しい数式抜きで、数理モデルを使って生命現象を説明することの面白さをお伝えできればと思います!

招待講演:久野 美菜子(くの みなこ)氏
(東京大学大学院学際情報学府社会情報学コース修士1年 / Lab-On編集長)

【タイトル】科学技術をどう伝える?これからの科学技術コミュニケーションとメディアのあり方

【要旨】

科学は誰のものかー?

思わずはっとするこの文言は、科学技術社会論の第一人者である平川秀幸氏の著書「科学は誰のものか~社会の側から問い直す」を通じて投げかけられた問である。

近年、科学技術コミュニケーションの重要性が増しているのは言うまでもない。
科学が社会にもたらす影響はここ数十年で急速に拡大してきた。
私達が豊かな生活を送れているのは科学技術によるところが大きい。
と同時に、科学技術の発展による社会問題や社会不安が生じたのもまた事実だ。

高度化、知識化していく社会においては

1. 科学技術にかかわる様々な意思決定や政策形成への市民参加
2. 様々な社会問題の解決に向けた専門知識の適正な活用
3. 持続可能で生き生きとした生活のための科学研究や教育の実践

のためにも適切な科学技術コミュニケーションが必要であろう。

そこで今回は、現在の科学技術コミュニケーションが抱える課題を整理し、これからのメディアのあり方を参加者と共に考えたい。