アホウドリの住む島で(後編)
あたり一面全方位が海だ。だんだん強くなってきた波が僕の足元をさらう。 リーダーの話ではこれから潮が引いていく時間帯のはずだが、逆に風の勢いは増してくる。 黄色い魚の群れが近くの岩礁を泳ぎ回っているのが見え、僕はそのあたり…
あたり一面全方位が海だ。だんだん強くなってきた波が僕の足元をさらう。 リーダーの話ではこれから潮が引いていく時間帯のはずだが、逆に風の勢いは増してくる。 黄色い魚の群れが近くの岩礁を泳ぎ回っているのが見え、僕はそのあたり…
前回の記事では、東大院生の日常(バイオを学ぶ大学院生の事情)に焦点を当てましたが、今回の記事は、筆者が博士課程リーディングプログラムでアメリカの西海岸を一週間訪問してきた、非日常を紹介したいと思います!
朝、目が開いた。 それは目を覚ますというよりも「開いた」という方が適切なくらい、睡眠と覚醒の境界をはっきりと踏み越えた目覚めだった。 雨が途切れることなくテントを打つ音が聞こえる。 それは睡眠状態にあった僕の意識をとん、…