選挙あるある ―もっと開票しないと。勝負は何が起こるか分からなくね?―
いまの論理を簡単に言うと、
「開票を5票だけして、5票ともトラんぷだった場合、「トラんぷとくりん豚が引き分け」と仮定すると、そんなことが起こる確率はたった3.1%(そんなレアな状況はめったに起こらないはず)。だから、仮定である「トラんぷとくりん豚が引き分け」は間違いで、トランプの方が勝ってる。」
です。
でも、5票中5票同じ名前が連続するのなんか偶然で起こりそう、と感じますよね?確かに、もっと票を開けてみないと勝負はわからないような気もします。
では、もうちょっと開票してみましょう。10票開票して、9票がトラんぷだったとしましょう。
10票とかでもまだ、勝負が決まる気はしないですね。どうなるかわからない気もします。さっきと同じことをやってみます。10票の組み合わせは、1024通りあります。
それを全部書き出していきます
(ガリガリガリガリ…ボキっ、ガリガリ、ボキっ、…ふう。)
計算すると、「引き分け」仮定では、10票中9票がトラんぷという確率は、0.9%でした。
この確率だったら、ほぼありえないと言えるでしょう。
この場合、たった10票の開票でトラんぷの当選は(ほぼほぼ)確実と言えるのです!
選挙の統計はもっともっと複雑
今回のぽんぽこ村の村長選挙は、とてーーーもシンプルな例で考えています。
実際の選挙では、複数の候補者、複数の選挙区での同時開票、選挙区ごとの得票率の違いなど、たくさんの要因によって複雑になっています。
そのために各テレビ局や新聞社は、事前調査やアンケートを行って、情報の精度をあげているのです。多分、統計的な手法ももっと複雑なものが使われてます。
なんかとてもまわりくどい論理展開でしたが、これで選挙速報を見ている時の疑問がすっきりしたでしょう。今度からは当確のテロップが出るたびに、ドヤ顔でこう言ってください。
「まあ何か統計とか確率の、すげーまわりくどいやり方があるんだよ」
選挙あるある言います。
意外と一瞬で終わる。
ばん・ぶー
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