データの意味って??
さあすでにお気づきの方もいるかもしれませんが、このノーベル賞のグラフ、先ほどの地球温暖化とCO2のグラフと同じです。
先ほどの地球温暖化のグラフはまったくのウソです。
なぜ、同じグラフを見せられているにもかかわらず、データの解釈の妥当性が変わってしまうのでしょうか。
グラフのみから得られる科学的根拠は同じはずです。(さきほどの太字で下線の引いてある部分は同じ論理展開で得られた結論です。)
これは、統計学で重要な考えである、「因果関係」と「相関関係」を混同しているがゆえに起こる間違いです。
これらのデータは、二つのファクター(チョコレート消費量とノーベル賞受賞者、あるいはCO2濃度と気温)に「相関がある」ということを言っているにすぎません。「片方ともう一方は同じように増減する」としか言えないのです。
しかし、あらゆるものごとにおいて、科学者や研究者(あるいは企業、政府、悩み多き大学生、恋する小学生)が知りたいのは「因果関係」です。「片方が増えたから、もう一方も増えた」ということを知ることで、問題に対処できるのです。
ものごとの真理に近づき、消費者の購買傾向を知り、国民の生活水準をあげるための政策をつくり、人生の展望が開け、かわいいあの子の気を惹くことができます。
ではどうして、同じデータを与えられても、温暖化のグラフ解釈はもっともらしく見え、チョコレートのグラフは明らかに無関係だとわかるのでしょうか?
これは、先ほど書いた、CO2濃度と大気温度の関係に科学的な根拠があるからです。
そのため、「CO2濃度の上昇がするから、地球温暖化する」という仮説がもっともらしく聞こえるのです。
しかし、これはあくまで「仮説」にすぎません。
地球温暖化の主要な原因は、周期的な太陽活動の変動であるという「仮説」もあり、議論が尽きない問題です。
データの見方
僕は地球温暖化に懐疑的であるとか、温暖化問題は先進国の陰謀である!とかそういうことが言いたいわけではありません。
ただ、得られたデータから何が言えるかを判断するのは簡単な問題ではないです。
あれだけ頭のいい科学者がたくさん集まっても、地球温暖化の原因は正確にはわからないのです。
そのため、あらゆるデータを集め、実験を行うことで、「仮説」の背景にある科学的根拠をあらゆる角度から検証しているのです。
どうしたら温暖化が止まるのか、気候変動が収まるのかは、ただのデータから推測できることではありません。
まさに
パルプンテ!
何がどう起こるかを正確に把握することはとんでもなく難しいのです。
とうとう僕は、省エネとして部屋の電気を消すことをやめ、真理に近づくために遅くまで勉強することを決めました。
そして俺は、生態系の中で何が起こっているか、その「真理」を知りてえ・・・
ばん・ぶー
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