夏は海だ!サンゴだ!巨大地震だ・・・?
こんにちは、をさむです。
さてさて、サムさん、なにやら興奮していましたね。
研究が上手くいかない夏の日、どうやらやけくそで訪れた南国の海でなにか新しい研究のアイデアをひらめいたようです。
ああ、綺麗なサンゴだ。。。こんな美しいもの見たら研究も確かに進みそう。。。
しかしサムさん、こんな美しいサンゴを切り取って持って帰ってしまいました。
持ち帰ったサンゴで何をしようと言うのでしょう?
サム曰く、
「夏は海だ!サンゴだ!巨大地震だ!! ってちょと強引だったですか〜?」
という事らしいのですが…。
サンゴと巨大地震?
うーん、とあるCMのようにやっぱり強引な気がしますね(笑)
しかし、この強引にも見える結びつけ方、これが実は案外繋がっているのです。
サンゴの記憶をたどり、巨大地震の歴史を読み解く。
今回はそんな、目からウロコの研究を紹介します。
サンゴが語る、巨大地震の記憶。
サンゴと巨大地震に一体どんな関係があるのでしょう?
サンゴの記憶とは?そしてそれを聞き出す方法があるのでしょうか?
まさか、、、サンゴがしゃべって思い出を語る?
そうです、サニーゴです。
・・・残念ながらそうはいきません。
実際に巨大地震の記憶を語ってれるのは、元気いっぱいのサニーゴのようなサンゴではなく、こんなサンゴ。
サンゴという割に、思ったより汚いですね…。あの綺麗なサンゴのイメージとは全く違う、ただの岩!(失礼)
それもそのはず、この研究で用いられる”Microatoll”と呼ばれるサンゴ。
海水面から顔を出している上面は死に絶え、海水に浸かった側面部だけ生きています。
そしてこのサンゴが、人間の知らない地球の歴史を伝えているのです。
さあ一緒に、サンゴが語る巨大地震の記憶を紐解いていきましょう。
サンゴは、その「体」で語る
ではサンゴは、どのようにしてその記憶伝えているのでしょうか?
結論から言いましょう。答えは、その形です。
このようなサンゴは「帽子型」と「カップ型」という2つの特徴的な形を持ちます。
まずは一つ目の「帽子型」がこんなもの。
こんな風に中心の方が盛り上がり、周囲が一段低くなっています。
そしてもう一方が、「カップ型」。
カップ型のサンゴは、真ん中にくぼみがあり、周囲が高く覆われた形をしています。
サンゴはその体を呈して、私たちに巨大地震の歴史を語っているのです。
この二つの特徴的な形から巨大地震に伴う「あの現象」を読み解くのです。
>>>next: 3/3 サンゴが語る、巨大地震のアレ。
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