こんにちは、をさむです。
遅ればせながら、「津波の科学」第三弾!
これまで簡単に言うと、第一回では「津波ってどんなやつ?」、第二回では「津波の誕生秘話!」を話してきました。
さて今回は、誕生した津波のその後について考えていきましょう!
最後には皆さんへの宿題もありますよ!
1960年 チリ地震
まずは例によって、ちょっと昔の津波災害を振り返ってみます。
今からおよそ56年前、1960年に発生した超巨大地震、チリ地震のお話です。
この地震、ご存知の方も多いかもしれません。
というのも南北約1,000kmに広がる断層が一気に滑ったこの地震は、観測史上最大のマグニチュード9.5を記録したからです。
(エネルギーに換算すると、なんと広島原爆の約十万倍・・・。)
この莫大なエネルギーによって地震動と共に、大きな地殻変動が引き起こされ、大きく海水面が盛り上がりましたしまた。巨大津波の発生です。
下の写真をご覧ください。
この写真はそのとき発生した津波がある街に押し寄せている様子を写したものです。
莫大な量の水が街を飲み込み、家屋は壊され、どこからか箱やドラム缶が流されています。
ああ、チリでもこんなに大きな津波があったのか・・・
そう思った方、よくみてください。
日本語・・・!?
そうです、これは日本の宮城県気仙沼市で撮影された写真です。
チリ共和国は地球のほぼ裏側、約17,500キロ離れた異国の地。
その沖合で発生した巨大な津波が、はるばる日本にもやってきて莫大な被害を引き起こしたのです。
しかも津波は、約22時間半という短時間でやってきたのです。
日本で観測された津波の大きさは6mに及び、142人が犠牲となりました。
考えてみてください、もし、あなたが太平洋を泳いで横断するとどうなりますか?
普通、無理です。
いや多分、あの北島康介でも無理でしょう。
始めは元気いっぱいで泳ぎだしても、すぐに疲れてどこかで沈むでしょう。
「チョー気持ちぃ!」とか言ってる場合じゃないです。
なんたって、遠い。すぐにエネルギー足りなくなります。
・・・人間と比べるのは野暮ですね。
では人類最大の発明の一つ、ジェット機だとどうでしょう?
少々話は外れますが、現在、日本から南米への直行便はないらしいです。(旅好きの方には常識?)
飛行機でも気持ちよく飛ぶには遠すぎる距離で、北米でエネルギー補給(給油)をしてから南米へと向かうらしいです。
過去には「ヴァリグ・ブラジル航空」という航空会社が成田直行便を飛んでいたと言いますが、それでも約24時間かかったそうです。
そう考えるとすごいと思いませんか?
遥か彼方まで、一日足らずで到達する津波。
それでは今日の「なぜ?」!
なぜ津波はそれほど遠くまで、そして速く、広大な太平洋を渡ってくるのでしょうか?
ではでは、皆さん!太平洋の果てまでお付き合いくださいませませ!
>>>next: 2/4 水の波はなぜ進む?
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