ユウェナリス(Decimus Junius Juvenalis)はかつて言った、
“orandum est, ut sit mens sana in corpore sanoorandum est, ut sit mens sana in corpore sano (健全な精神は健全な肉体に宿る)”
健全な肉体とは何なのであろうか。健全な精神とは何なのであろうか。
その飽くなき探究心が筆者を地球の裏側、アメリカへと向かわせた。
大柄な白人が地を統べる異文化圏で、筆者は何を見たのか?この記事はその記録(偏見有り)である。
彼らの一週間は日曜日の夜に始まる。日曜日の夜は来る月曜日に向けての準備だ。
学生は宿題をこなし、社会人はゆっくりとしたひと時を過ごし、翌日のバトルフィールドに向けて精神を落ち着ける。
週末を満喫できなかったことに気づき、取り戻そうと突然日曜の夜に遊び始める日本人(僕)とは大違いである。あなたはどうだろうか。
当然、月曜日の朝の時点でメンタリティーに差が出る。(どうせ毎日が休日なのに)もう休日が終わって月曜かよ!!と騒ぐ日本の学生。死んだような顔で満員電車に乗り出勤する日本の社会人(偏見あり)。
それに対し、アメリカでは月曜日朝からイキイキと仕事をする。どこかの企業の CEOは朝5時台に出社しているらしい。クレイジーだ。
出社したら、コーヒーを飲む。そして、同僚と密にコミュニケーションをとる。ミーティングだけではない。スターバックスの店員とも密にコミュニケーションをとることは言うまでもないだろう。
「いらっしゃい、今日は何にしましょうか?」
「コーヒーのグランデを頼むよ」
「良いわ、あなた、名前は?(コップに名前とニコニコマークを書いてくれる)」
「ダイチだ、スペルわかるかな」
「D-A-I-C-H-Iでしょ、フフッ」
「すごい、君は天才だね」
「あら、そんなこと今更?あなたのことなら何でも知ってるわよ(初対面)。良い1日を!」
「ありがとう、君こそ良い1日を!」
アメリカでの1日はこんな感じで始まる。満員電車とは大違いだろう。
アメリカ人の夜は早い。多くの人が定時までには仕事を片付けている。
そして、お互いafter 6のルールには口を出さないのがルールだ。
某有名コンサル企業で働く傍ら、木曜日の夜はクラブのプロモーター(人集め)をしている兄ちゃんに話を聞いてみた。
「俺らは週5日も会社に行くんだ。朝9時から夜の6時までバカみたいに働くんだ。」
「(それだいぶホワイトだけどな)」
「だけど、終わった後、俺が何をしようが誰にも文句は言わせねぇ。ほら、こうやってクラブのプロモーターやってる時もあるし、他の日は大体クラブで俺自身が踊ってるがな。haha」
「その代わり、俺は他の人が仕事終わりに何をしようと口出しはしない。それが俺らのやり方だよ。定時まではバカみたいに働く。定時近くになるとみんな話しかけんなオーラを出す。その後すぐ帰りたいからな。haha」
仕事上がり何をするかは人それぞれだ。パーティーする人も、クラブ行く人も、運動する人も、TV見る人も、家族との時間を大切にする人も。様々だ。
ただ、学生は宿題が多くて大変だ。平日は図書館や自室にこもって夜遅くまで宿題をやっていることが多い。宿題が終わっていたら街に繰り出す。そして深夜までパーティーだ。
こう見ると日本とは真逆である。学生時代は遊びまくり、社会人になってからは残業だらけ。
どちらが良いか、それはわからないが、アメリカ人の方が合理的で、メリハリがしっかりしていると感じた。
>>>next: 2/2 あるある!アメリカ人のほのぼの週末とは!?
投稿者プロフィール
- 東京大学物理工学科卒業。現在ブランダイス大学にて物理(ソフトマター・生物物理)を専攻中。Ph.D.1年目。好きな筋トレはトライセプスエクステンション。好きなビールはIPA。
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