アメリカの宇宙ベンチャー・SpaceX社が海上に浮かべた船の上に打ち上げロケットを再着陸させる実験に成功しました!
下の記事にもあるように、実際どれだけロケット打ち上げがお安くなるかは続報に期待、というところ。(ちなみに、内陸への着陸はSpaceXの他にもBlue Originという会社が成功しています。)
この方法でロケットを次々打ち上げられるようになると、この先どうなっていくのでしょうか。
【Falcon9ロケット、軟着陸についに成功】http://jp.techcrunch.com/2016/04/09/20160408spacex-just-landed-a-rocket-on-a-drone-ship-for-the-first-time/
目標は「より遠く,より大きく」
オリンピック憲章っぽい?いえいえ,違います。
現在、各国共通の目的地に向かって宇宙開発が進みつつあります。
その場所が,「火星」
SpaceX社のCEOであるイーロンマスク氏だけではなく、NASAも火星を目指すことを公言して取り組んでいます。漫画「宇宙兄弟」で飛行士たちが月で生活しているのも、その1ステップです。
火星は地球と似通った環境にある惑星であるので、そこを探索すれば大昔の地球の姿や未来に起こることがわかると考えられます。人がその星で生活できるようにもなるでしょう。まさにSFの世界です。
今は火星探査機を送り込んで探査していますが、20年~30年先には火星に人を送り込むという野心的な計画がなされています。
現在の火星は、50年前で言う月のような存在です。行ける可能性はあるんだけど今すぐは難しい、そんな星。
それでも競争の中でロケット技術が発達して、月面に立つことができました。
月より遠い火星に、人間を送り込むという大きな目標に取り組むことで、新たな競争が活発になるでしょう。SpaceXやBlue Originの再利用ロケット競争もその一つ。彼らが成功し多くのものを宇宙に送れるようになれば、より早く火星にたどり着けるはずです。
ちょっと届きそうかな届かないかなくらいの良い目標と活発な競争が大事なのです。
1969年7月16日。僕が生まれるずっとずっと前。「アポロ11号」は人類初の月面着陸を成し遂げました。
アポロ計画の頃は第2次大戦直後で、世の中はアメリカを中心とするグループとソビエト連邦(今のロシア)を中心とするグループとの2つに分かれて対立していました。いわゆる冷戦時代です。
ロケットには様々な技術が用いられているので、高い技術力の象徴となります。この分野でもどちらが先行するかという競争があったのですが、アメリカより一足先に宇宙飛行に成功したのはソ連。「地球は青かった」で知られるガガーリンが、アメリカよりも先に人類初の宇宙飛行を行いました。
ここで引き下がるわけにはいかないアメリカ。暗殺事件でも有名なケネディ大統領が ”10年以内に月へ飛行士を送り込む” という宣言をします。「アポロ計画」の始まりです。
(この演説はYoutubeで聞くことができます。
John F. Kennedy “Landing man on the Moon” https://www.youtube.com/watch?v=TUXuV7XbZvU)
その後、人類初の月面着陸をアメリカが成し遂げます。
やがて冷戦が終わり、宇宙ステーション計画やスペースシャトル計画が始まるとアメリカもロシアも世界のほかの国々と協力するようになりました。わざわざ月まで行って威厳を示す必要がなくなって以降、月に立った宇宙飛行士はいません。
「ハビタブルゾーン(HabitableZone, HZ)」という言葉があります.太陽に近すぎると暑すぎてダメ,遠すぎれば寒すぎてダメ.その間のちょうど良いエリアの事です.
HZの中では,水が液体の状態でいられます.星に生物が生まれるためには水が必須と言われているので,HZ=生き物がいるかも,と考えられるわけです.
太陽系の中で今現在HZに入ることができる惑星は地球と火星だけ.
太陽系以外では,HZ内にある星、つまり水のありそうな星が200個以上あると考えられています.
HZは太陽のエネルギーによって決まるため,太陽が年を取って熱くなっていくほど外側へずれます.地球は今HZの内側の境目くらい.数億年,数十億年先の未来では,太陽が今より熱くなり地球はHZから外れると考えられています.その時こそ,人類が地球を離れる時になるんでしょうか?
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