近頃生活リズムが崩れがち。
どうも、ハマです。
今回はなんとも面白そうな自由の国アメリカの記事(by sheva)に触発され,日本の大学院生の様子をご紹介します。
途中アメリカとの比較もできたらなって思います。
大学院の授業:アメリカとの違い
shevaの記事から、アメリカの修士学生は多くの授業を修め、多くのインプットをし、卒業に見合う学生となることをまずは求められているように思います。100ページという膨大な量の課題には舌を巻くばかりです。
対して日本の学生はどうでしょうか。
日本の理系では学部において専門科目を叩き込み,卒業論文を書くときに初めて研究を行うことがほとんど。アメリカの修士学生の体験する流れが学部時代に入ってきているので,修士学生は研究が主な活動です。
一つの講義の内容も学部までの勉強がある程度前提となっていて、やや狭く、より深く、という感じになっています。研究のために使えるフィールドを拡げていくような授業が多い印象。僕の場合は学期に数回の発表をする授業と学内外の研究施設の見学以外には、6つの授業を修めれば卒業することが可能なので、時間的な制限はさほど厳しくないと言えます。
その分、日本の大学院は「勉強」ではなくて「研究」に重心のあるシステムになっています。
しかし!この制度も使い方次第です。
授業その他による拘束が少なく、研究活動は個人の裁量によるところが大きい。つまり,研究を上手くやれば時間を作り出すことが可能です。
(大学時代、部活の先輩が 「時間は自分で作り出すものだ.時間がないというのは甘えだ」 とよく言っていたのを思い出しました)
これにより,自分の興味の赴くままに授業を取ることができます。今すぐ使えるかどうか分からないような授業も取ってみたりします。
面白そうな授業、他学科の授業、出張講義、etc. 何でもあるのは人の多い大学の良いところでしょう。学内外の一流研究者が行う講義では、知らない世界が広がったり、自分の研究に生かせるものが見つかったり、その人の生き方に感銘を受けたりと色々な発見があります。
学生のうちはいろんな経験をしておけとよく言われます。この自由度は上手に使いたいものです。
英語の授業 in Nippon
ある授業で教室に入ると留学生がいました.あれ?むしろ日本人の方が少ないかも…
日本でも幾つかの授業は英語で行われます。多くの留学生はまず英語授業を探すので、日本人受講生の方がやや少ないくらいになります。大学ができたばかりの頃には教授は外国からの招聘,ノートは全て英語だったようですから,こちらの方が伝統的な形かもしれません.
海外大学院の場合と違うのは何か?
それは、講義をしている先生が日本人であることでしょう。
もちろん、海外と英語のレベルを比べてもしかたありません。日本人の英語は流暢な人でも訛りのある英語よりはクリアですし、聞き取るのはさほど難しくありません。ただ、これから英語で発表などを行っていく立場からすると、経験豊富な日本人の教授がどのような英語を話すのかという事には興味があります。
実際、聞いた感じでは
- 聞き手に分かりやすいような表現、順序
- ほどよい間
- 目を惹くスライド
といったような事にどの先生も気を使っていると思います。経験豊富な方ほど要点を絞った講義になっているので、日本語で内容を次から次へと詰め込んでいくよりはむしろ分かりやすいくらい。必要なことは、内容をクリアに、シンプルに伝える工夫+場数と自信なのかなという印象です。
そのような英語講義は留学生も多く集まり、質問も活発です。留学生の質問には、何度も聞いたことのあるような簡単な表現で答えています。対応の速さと的確さは、さすがに百戦錬磨の先生です。ここでも難しい表現を使わず説明しますが(もちろん専門用語や広い知識は交えつつ)、的確なので留学生も良く理解しているようです。
大学院ともなると比較的多くの留学生がいて,日々の会話に英語が必要となることもしばしば。日本にいてこの生活は想像していなかったのが正直なところですが,いい機会と英語の勉強はするようになりました.研究室のミーティングが英語で行われる所は今や珍しくないのではないでしょうか。
留学生もコミュニケーションのために自ら日本語の授業を履修し目覚ましい日本語力を見せてはいます。かなり日本文化が好きだから、来日前からビシッと鍛えてきた人も居たりします。しかし、研究の話となるとやはり単語や感覚を伝えやすいのは世界標準語である英語。国際学会や論文執筆につけてもやはり英語は必須なので、日常に英語ミーティングがあると良い練習になります。
日常生活の面では,外国人の考え方とか聞くのはとっても面白いです。ライフスタイルから果ては数年数十年先の人生設計まで本当に日本人と違っています。が、それが面白い!最近は留学生やその友達と飲み屋で話すのが密かな楽しみです。
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