2015年宇宙の旅

Q.結局どれがいいの?

「いっぱいあるけど、一番良いのは結局どれなのさ?」 と思うかもしれません。

「イオンエンジンでしょ?」 「いや化学も捨てたもんじゃない」

どちらが正しいのでしょうか。

 

 

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Image of NewHorizons. Credits:Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute

 

はっきり白黒つけたいところですが…残念。

「どれも一長一短」 です。

というのは,一番ほしいエンジンの種類というのは,どう使いたいか?という事によって決まるからです.

 

たとえばNewHorizonsに乗っているのは②の化学推進。

NewHorizonsの場合,冥王星に着陸などするつもりは全くなく,通過するときに惑星を観測することがミッションです。大ブレーキをかけようという気は全くないわけで,むしろ飛んでいる最中に調整ををサッと行えるエンジンが欲しい。

そこで長くは噴けないけど力がある化学推進が選ばれたのだと考えられます。

 

片や電気推進は一瞬のパワーがないので計画的にながーく噴くことを必要としますが,計画通りに噴ければ大きな加速や減速ができます.

特急電車は止まる駅のずいぶん前から少しずつ少しずつ減速しますよね.そんなイメージ。

小惑星探査機はやぶさは,地球を離れ,猛スピードで宇宙を飛ぶ小惑星に着陸できるよう速度調整し,またスピードを変えて地球に戻ってくる,というミッションをこなしました。

そのような複雑な旅を可能にしたのが、日本で開発されたイオンエンジンでした。

 

近年では,その燃費の良さから地球周りで長く使いたい衛星に載せるようにもなってきています.

 

・まとめ

最初なので、ざっくりと「宇宙のエンジン:ロケット」について.

ニュースなどで衛星が出てきたときに「あれは化学推進?電気推進?」っていうのに目が行くと面白いかも.

化学推進,電気推進といってもその中にはまたいろいろな種類があって結構奥が深いです.

それぞれについて書く機会があれば,またご紹介したいと思います!

hama

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